幼稚園に行こう!!天然美少女☆狼王子
「行っちゃ.....やだぁ~」
あたしは部屋を出て行こうとする陽希を呼びとめる。
すると陽希はあたしを優しい目で見つめ、ベッドまで戻ってきてくれる。
そして、
「ポカリ入れてくるから待ってて。」
そう言うと冷えピタの上からチュッとキスを落とす。
ードクン
やだ....。夢のときと同じ....。
怖い....怖いよ...
行かないで...!!
でも夢の時とは違いちゃんと声は出る。
「やだ..ポカリ....いらないから。置いてかないで。」
あたしは小さな声で陽希に言う。
ごめんなさい。
でも陽希が離れて行くのが1番怖い。
いろいろ考えてたら頭がボーーっとしてきた...。
なにこれ....夢??
「....陽菜??どうしたんだ??」
陽希はあたしのところに戻ってきてそっと頬をさわる。
「いなくならないでぇ~陽希~」
そう言うと陽希はあたしの体を起こし、
優しく抱きしめてくれる。
あたしは溢れてくる涙を堪えきれなくて....。
昨日と今日で何回泣いたんだろ...。
あたしは陽希の腕の中で泣いた。