幼稚園に行こう!!天然美少女☆狼王子
「あ~~紗菜ちゃんだ~!!」
「おはよ~う!!愛優ちゃん。」
幼稚園に着くと紗菜が愛優ちゃんを
見つけてはタタタッっと走って行ってしまった。
先生にあいさつをして学校に行こうと
幼稚園の門を出ると....
「陽菜??」
ードキッ
あたしの背後から声がした。
もちろん知ってる声。
声を聞いただけであたしの心臓はドキドキと鳴る。
「お~ぃ。無視か??どうした。」
そう、あたしの『好きな人』の声。
「おはよ。陽希。」
あたしはクルっと振り返る。
あたしきっと今真っ赤な顔だ...。
顔を見られたくなくて俯いたままあいさつをした。
「......熱、大丈夫か??」
陽希はそう言うとあたしの頬に手を当て、
顔を上に向かせた。
陽希と目が合う。
陽希の瞳にはあたしが映っていて....
それだけでまた顔が熱くなる。
「「////////」」
陽希もあたしを見て何も喋らない。
その時だけ時間が止まってるような気がした。