幼稚園に行こう!!天然美少女☆狼王子
Chapter☆3
都倉家
.....な、な、なにこの家...
あたしはタクシーをおりて
今、目の前にある建物に唖然とした。
あの...どこにこんな土地があるのですか??
と言うくらい大きな大きな...家。
...なんか門すっごいでかいし。
あたしは開いた口が塞がらない状態のまま
固まっている。
「....インターホン..」
陽希のしんどそうな、
ちまちまとした声で我に返った。
「あ、インターホンか。」
あたしは陽希を担いだまま
おそるおそるインターホンを押した。
ピーンポーン
「はぃ。」
優しそうな大人の女性の声がした。
「あっ、あたし....成瀬陽菜と申しますっ
えと...陽希くんが熱出しちゃったみたいで
家まで連れてきました....。」
「ええっ!?そうなの!?ちょっと待っててね。」
ブツっとインターホンが切れるとほぼ同時に
大きな門が開く。
すると、背が高く、若そうな男の人と
さっきの声の主であろう若そうな女の人が
走ってきた。