ヴァンパイア王子
1日目はこれと言った変化はなくて
夜神くんは静かだった
少し気まずいなあ・・・
明日もあんな感じだったらカンベンしてほしいよ
それにさっき転んじゃったし
傷の所を抑えつつアパートに向かっていた
そう思いながら塾の帰り道を歩いていた
「もお10時じゃんかー」
家の鍵を開けて
私は傷口を洗いに行こうとした
洗面台の鏡に映っている
1人の人影・・・
変質者?!
ヤバいヤバいよー!
携帯携帯・・・
バッグのなかじゃんか!
でもよく鏡を見ていると
え・・・
まさか
後ろには夜神くん
「どうしたの・・・?」
「え・・・?
ってか何で家にいるの?!」
「自分たちの家に帰ってきて何が悪い?」
「え・・・?ワケ分かんない
ここは私の家だよ!」
ジリジリと距離を詰めてくる
夜神くん