ヴァンパイア王子


「ふうー気持ちよかったあ」

一服してる私は携帯を見る
MAILが1件、結城からだ・・・

【明日、一緒に学校行かない?】
わあ!
本当に!
嬉しいなあ・・・

【もちろん!】

そう返信して私はドライヤーに手を伸ばそうとした

その時だった

「キャアアア!」
「うるせえよ、バカ女」

怜は私をベットに押し倒すと
私の上に乗るような姿勢を取る

「怜・・・さっき、何にもしないって言ったじゃん」
「ああ、何もしないぜ?
 血を貰うだけだよ」

血・・・か。

「じゃあ行くぞ」

《ブツッ》
「ああああああっ!」

な・・・にこれ!
今までのとは比べ物にならないくらい

痛いー・・・

「や・・・!痛いっ痛いよ怜!」

《ジュルジュルジュル》

「怜っ!」
怜は休みのないまま
血を吸う

意識が遠のく時
携帯のバイブ音と私の悲鳴だけが部屋に響いてた



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