夢旅
詩音は、友達に誘われてカラオケに来たが
あまり乗り気ぢゃなかった。
「詩音??
歌わなぃのぉ?」
そばにいたレオが気を使って声を掛けてくれた。
「ごめんごめん♪
歌う~♪」
そういって回って来たマイクで一曲歌った。
でも、みんなみたいに今時の歌を歌えない詩音は、ますます居心地を悪くした。
「ねぇー彼氏がくれたんだよー♪」
だとか
「○○がさぁ~」
とか
環境が変わって一ヵ月もしないのに、
友達はみんな人が変わってるように思えた。
突然苦しくなった。
なんで……
なんであたしだけ…?
神様なんていない。
その時本当に思った。
結局、みんなとは途中で別れて、1人で帰った。