年下の彼氏
人の流れに沿って、無事、境内に辿り着いた。



鳥居を潜り、目指すは、願を掛けるお賽銭箱の前だ。 


長蛇の列で順番を待っている間も「寒くない?」って、何度も気に掛けてくれた。


ようやく回ってきた順番。   100円玉と5円玉を握り締め、お賽銭箱に投げ入れ、手を合わせた。



〈翼くんが、絶対に高校に合格しますように……〉



〈私と翼くんが、このまま仲良くお付き合いできますように……〉




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