年下の彼氏
「ごめん、翔くん。
せっかくだけど、私、やっぱり翼くんの口から直接聞きたい。だから……ごめんね」


「そっか!分かった。
俺も勝手なことしちゃって悪かったね。もうすぐ、校門が開くから翼も来ると思うし……。美咲さん、翼のこと、よろしくね!」 



「うん、分かった」  



電話を切ったあとも、翔くんの言葉が気になって――


翔くんの話し振りからすると、 『結果は残念だったけど、翼のことよろしく頼むな』って言ってるみたいで……。



どうしようもない焦燥感に駆られた。 





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