年下の彼氏
一旦、テキストに手をかけた翼くんだったけれど、何か思い出したようにこちらを振り向き、口を開いた。


「ねぇ、俺たちがいない間、兄貴と何してたの?」



「えっ、何って……ココアを煎れてもらって、一緒にテレビ見てただけだよ」 


「――嘘だ!兄貴に何かされなかった?兄貴、手が早いから」



へぇー、そうだったんだ!   

翔くんって、手が早いんだ。

身のこなし方なんてスマートだけど、なんか納得しちゃうな。 


一人にやけていると、





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