年下の彼氏
――と、翼くんはいかにも機嫌が悪そうに、ブスッとした表情を見せた。



何かが気に入らない様子で、ボソッと一言呟くと、椅子をおもいきり蹴飛ばした。 


ガッシャーン!!



壁にぶつかり、椅子が横倒しになった音に耳を塞いだ。



「あのさぁ。先生、マジで分かんないの?俺のこと。俺だってさ、こう見えて、結構モテるんだよね」



そりゃあ、誰が見たってモテるのは一目瞭然!だよ。


無口だけど、男っぽいし、顔だけ見たらやっぱりカッコいいもん!



女子大生の私が認めるくらいなんだから、同じ学校の子たちからしたら……。



間違いなく、追っかけとかいそうだもんね。 



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