ボーイズ
甘酸っぱい


放課後、二人は屋上にいた。


「ね~優介。」


「ん~。」


優介がうつぶせに寝ていてその背中に
ちっちゃいなおとがうつぶせに寝ていた。


「おれたちもうすぐ卒業だね。」


「卒業ってまだ10月じゃん。」



「もう10月だよ。」



「おれと別れるのさびしい?」



「さみしい。」



なおとが優介をぎゅうっと抱きしめる。


優介の鼓動が早くなる。


何回なおとを襲おうかと思った事か。


「大丈夫だよ。おれ隣町の高校に行くし。」


「・・・・」


「・・・・なおと?」



「おれね・・・・」


「うん・・・・」



「アメリカ行くんだぁ。」


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