【完】甘い恋よりもそばにいて
「あっ……上着…………」
発見したのと共にテンションの低い声が口から出た。
昨日先輩から借りた上着…返さなきゃ。
今度いつ会えるかとか正直わかんないし、
先輩っていつも遊んでるから家に帰るのも遅いと思う…。
だから今日家まで返しに行くか……暇だし。
「一応、洗濯はしとかなきゃマズイでしょ…」
独り言をブツブツいいながら
たまっていた洗濯物と一緒に洗濯機に押し込んだ。
干すの時間かかるから全自動に設定しといた……
っていうのは単なる言い訳で正直面倒くさいから。
洗濯機を操作し終わるとあたしはまた眠りについた。
考えたくない余計なことから目をそむけたかったから。