【完】甘い恋よりもそばにいて
抱えてきたもの。
丁度良いタイミングで布団がめくれて
差し込む光と少し顔のむくんだ莉華が顔を覗かせた。
ずいぶん複雑な表情してやがる、笑えるくらいの。
君の瞳にキラキラと光る雫…。
なあ、一体誰のせいで泣いたんだよ。
きっとあいつだろ、例のヤツ。
なあ、教えてくれよ。
今すぐ君を質問攻めにしたい。
でもそうしたら、泣くんだろ、また…。
俺なら泣かせねーのに。
俺にしとけよ。
気付いてんだろ?
お前が俺の二番手じゃないってこと。