【完】甘い恋よりもそばにいて
★第二章★
愛情と否定
あたりは一気に祝福モードに切り替わり、啓を祝福する言葉ばかりが飛び交っている
そんな中でただ1人。
状況を飲み込めないでいる
……あたし。
ただ1人……
汚い心を持っている
……あたし。
ただ1人……
バカみたいに頭の中がぐちゃぐちゃな
……あたし。
こうなることは十分予想できたはずなのに、
あたしの行動はあまりにも感情的過ぎた。
いつものように冷静にことを進めればよかったんだ……なのに、
あたしは今までの過ちを忘れていい気になって…。
こうなることは十分に予想できたはずなのに……。
あたしったらどうかしてる…
素直に波羅の言うことを聞けば……
ううん、
今さらそんなこと後悔したってもう遅い。
壊れかけたあたしの心に土足で侵入してきた彼の言葉。
あたしにその言葉を跳ね返すだけの力なんてない。
きっとすべてが……
あたしの心のバランスを崩して終わってしまう