Crossroad〜私の選ぶ道〜



目の前の修羅場を目の当たりにした徹は、その時親友の彰吾に何て言ったんだろうか?


今までの私ならきっとこうだろうと決めつけていたかもしれない。


徹ならきっとこう言うだろうと。


だけど、今の私には何も思い浮かばなくて。



――――何て言ったの?



今日見たのは今までずっと何でも知っていたと思っていた3人の隠されていた顔。


私の知る学生時代の3人はそこに居なくて。



「今は2人ともそうじゃないって信じたい」


「えっ……?」


「徹はそう言ったんだ」



彰吾は話出してから初めて……



私に視線を――合わせた。





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