Crossroad〜私の選ぶ道〜
「あの日、3人で会ってから俺は誰にも連絡を取らずにただ仕事に没頭した。考えたい事もあったし」
「で、でもっ」
どうして、今日あの場所に居たの?
あのカフェに……
彰吾の目がほんの少し柔らかくなった。
その表情に私は首を傾げるしか出来なくて。
「昨日、徹から連絡があった」
「徹……から?」
「俺は会いたくないって言った。だけどどれだけ遅くなってもいいからって。部屋の前で待ってるって。初めてアイツのセッパ詰まった声を聞いたんだ」
昨日は上司からの呼び出しを受けていて、本当に早く帰れなかったらしい。