Crossroad〜私の選ぶ道〜



「仕事だって、今の仕事だけじゃないでしょ?正直結婚したら今の仕事なんて続けるの無理だって菜月は分かってたよね?」



深夜遅くまで持ち帰った仕事を片付けている私の姿を知ってる母。


休日だってスーツを着て家を出るのを見送ってくれていた母。


残業で遅くなってもご飯を温め直してくれていた母。



「それでも徹君との結婚を決めた菜月は自分の環境を変えようって思わなかったでしょ?」


「うん」



もちろん徹と話していて考えを変えた。


だけど、もし何も言われなかったら……



考えを変えることは絶対なかったと言い切れる。





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