Crossroad〜私の選ぶ道〜



視界に移るのは、さっき彰吾の手によってはめられたプラチナの指輪。


彰吾の手にも同じものが光っている。



これからは彰吾とともに手を取り合って。


これから長い人生をともに同じ速度で歩いて行く。



そこには迷いや目を逸らしたい現実があるかもしれない。


だけど、彰吾となら。


今までいろんなことを乗り越えてきた彰吾となら不安なんて感じない。



顔をあげた私は、視線を向ける。


そこには同じタイミングで私を見た彰吾がいて。



そこには幸せな未来があるんだと。



穏やかな笑みを浮かべる彰吾に私も笑っていた。






fin





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