Crossroad〜私の選ぶ道〜
―違和感―
「もっと早く……菜月と話が出来たらよかったのにって思う。だけど、もう後戻りできないんだ」
徹は私を見て話し始めた。
でもその目には私が映っていない。
どうしてこうなったの?
私、確かに自分勝手だったかもしれない。
だけど……
どうして親友と恋人に裏切られて……
目の前でこうして二人並んでるのを見てるしかなくて。
それに対して何も言えないのは……
「問題をすり替えんなよ」
突然聞こえたのは低い声。