Crossroad〜私の選ぶ道〜
1:優柔
―打算―
「久しぶりだね。ちょっと太った?」
「ん?そうかな?」
顎に手をやりながら首を傾げる徹は、注文を取りに来た店員さんにコーヒーを頼み、私も同じものをお願いした。
しばらく世間話をした後、横に置いていた紙袋をテーブルに乗せようとしたその時、コーヒーが運ばれてきた。
店員さんの「ごゆっくり」という言葉の後、先に口を開いたのは徹だった。