Crossroad〜私の選ぶ道〜

自分のどす黒い感情が渦を巻くように口から漏れ出て止められなくて。


目の前の親友だと思っていた彼女に、自分の人生を預けようとしていた人を取られたんだと。



私にも悪い部分はあった。


徹はそれに耐えきれず、桃香に惹かれた事を打ち明け頭を下げた。



もう徹の心は私へ戻ってこないと……


どこか冷静な私はそう判断していた。


だけど、桃香は……



まるでそこに居るのが当たり前のように徹の横にいて。


徹の話に目を潤ませているのは……


自分への想いを打ち明けられてるこの状況だから？



そこに私への罪悪感が感じられなくて。