Crossroad〜私の選ぶ道〜
コンビニを出ると、さっきより少し気温が下がったようで足早に車へと向かう。
乗り込んだ私はビニールを開けて容器を取り出そうとした。
「菜月、時間は大丈夫か?」
「あっ、ホントだ」
時間は18時を20分ほど過ぎている。
実家暮らしの私は今日、晩御飯の事は何も言わずに出てきていて。
「おばさん、元気?」
「相変わらずだよ。彰吾のとこは?」
「うちも相変わらずだと思うよ。最近会ってないけど」
「一人暮らししてるの?」
「あぁ。1年前ぐらい前から」
「へぇ。知らなかった」
ずっと実家にいるものだと思っていた。