Crossroad〜私の選ぶ道〜
―対峙―
「ここは変わらないね」
「たまに来るんだ」
「私は……久々だ」
頂上まではまだ距離があるこの場所は、休憩所を兼ねた駐車場。
4人がまだ友達同士だった頃。
徹の車で何度か遊びに来た事があった。
車を降りて、端まで歩くと眼下に街並みが見える高台のような場所。
駐車場には他にも車が何台か止まっていて、外に出て夜景を楽しむカップルも数組いる。
私達は車の中。
コンビニの店員さんは気を聞かせてくれたのか、私と彰吾が頼んだものを別の容器に入れてくれていて。
少し冷めたおでん。
お出汁を十分に吸い込んだそれは冷めても美味しいと感じる。