大切なヒト
あたしはその時
これまでに無く光太に
感謝した

いつも光太を
助けるあたしが
光太に助けられる日が
来るなんて
思ってもいなかった

あたしがキミの隣に
行くとキミは
ちょっぴり怒っていた?

あたしにはそう見えた

だからあたしは
足元を見て黙っていた

するとキミが
ヒロシが話しかけてきた

あたしはりんごみたいだったと思う

「お金どこにいれるの?」

そんなささいな
事だったけど
あたしは嬉しかった

「ここ はい」

箱をさしだし
キミはお金を入れる

< 12 / 14 >

この作品をシェア

pagetop