あの場所で─。
あの場所で─。#1
出会い
屋上─。
「今日もあったかいなぁー。」
私、宮崎優衣(ミヤザキユイ)は屋上に居る。
屋上はお気に入りの場所。
あまり、いや、ほとんど人通りが少ない。
恥ずかしがり屋な私にとって絶好の場所。
しかも大好きな本も静かに読めるし、風が心地良くて眠気を誘う。
「ふあ…、なんか眠くなってきた…。
まだ時間があるから
寝ようかな…。」
本を閉じ眠りに入った。
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どのくらい寝ていたのだろう。肌に冷たい風が触れた。
その時、肩に重さを感じた。
ん?と思いながら隣を見るとふんわりしたくせ毛の茶髪の男の子が眠っていた。