あの場所で─。
私はパッと顔を反らした。
やっぱり川嶋くんの笑顔は慣れないな…
「そうか、なら早い。
優衣、こいつ俺と同じクラスでバスケ部。
んで、和樹、優衣と俺は幼なじみだから」
光ちゃんは簡単に説明した。
まあただめんどくさいからだと思うが…
「へぇ〜光樹が優衣先輩の幼なじみか…
んじゃ優衣先輩、光樹の昔の話を聞かせてよ!
光樹、クールで何考えてるかわかんないしなのにモテてムカつくから何か弱みでも握りたいんだよね」
目が笑ってない…
絶対川嶋くんはSだ…
「優衣、しなくていいからな!
お前の方がモテてんだろ。
てか顔に似合わずSっぷり発揮すんのやめろっ」
「えー、こういう時に光樹 をからかわなかったら何時するのさ。
ねぇ優衣先輩も思うよね?」