あの場所で─。
「あ、あの…」
恥ずかしくて下を向いた。
「あ、ごめん。起きたんだね。てか授業終わってるね…
ちょっと気分転換にここ来たんだけど君が寝てたから起きるまで待ってようと思ったんだけど、気持ち良さそうに寝てるの見たら俺も寝ちゃった♪」
とても笑顔で言われた。
その笑顔が綺麗で見とれてしまった。
「名前は?」
「あ…えっと…
2ーEの宮崎優衣…です。」
「先輩…だったんだ。
んじゃ、優衣先輩。
俺は1ーB年の川嶋和樹。
優衣先輩、よろしくね。」
「う、うん。」
手を指し伸ばされたので自分も手を出した。
恥ずかしくてまたうつむいた。