あの場所で─。
「あー…あまり気にせずに」
あ、そうだよね、言いたくない
こともあるし深読みしない
方がいいよね。
「優衣先輩は今帰りですか?もしそうでしたら一緒に帰りませんか?」
私はびっくりした。
「あ、嫌なら無理しなくても大丈夫ですから」
慌てながら川嶋くんは言った。
「ううん、嫌じゃないよ!ただ驚いて…。
えっと、私で良いなら」
そして私たちは学校を出て帰り道を他愛もない話を
しながら歩いた。