Apricot tea


「話がわかる子でよかったわ…早速だけど遠くへ行って欲しいの、お金はこれでいいかしら?」



そう言って封筒を出した


中には一万円札の束が入っていた



「これは受け取れません」


「なぜかしら?」


不思議そうな顔をして百合さんは聞いてきた


「これぐらい自分で出します…遠くに行けばいいんですよね?」


「そうよ、会社の荷物は?」


「あ…そんな重要な物おいてないんで退職願だけ渡してもらえませんか?」


< 105 / 392 >

この作品をシェア

pagetop