Apricot tea


「冬矢少しいいかしら?」


「あぁ…」


俺は百合に呼ばれホールから出た


こんな人気のないとこで何のようだよ…



「此方を見てください」


百合は一台のノートパソコンを広げた



そこに映るのはベッドに横たわる杏の姿だった




「杏!?」


「冬矢が考えていることは解っていますわ…わたくしとの婚約を断る気ですわよね?」



百合はパソコンを閉じ冬矢を見つめた



「そうだと言ったら?」


「杏さんがどうなるかわかりますわよね?」


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