Apricot tea


「わかった、タクシーで帰れるよね?」

馬鹿にしながら瑠威さんが言う


「馬鹿にすんなよ」


「はいはい、じゃあまたね冬矢、杏ちゃん!」



「さようなら!」



あたしは笑顔で手を振った




「帰ろうか」


「えっと、冬矢の家にですか…?」


あたしはおずおずと聞く



「そうだよ、今更名前で呼んでも許さないよ?」



妖しい笑みをうかべながら冬矢は歩き出した



「待ってくださ~い」


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