Apricot tea


あたしは冬矢の髪を洗った


見た目通り冬矢の髪はサラサラで気持ちいい



最初は緊張していたものの段々楽しくなってきた



「流しますね」


「うん」


熱さを確認してから髪の毛の泡を落としていく



次に体を洗うためスポンジを泡立て冬矢の背中を洗う



やっぱり男の人の背中は大きいなと改めて感じた



「前は自分で洗えますか?」


「うん、大丈夫。ありがとう杏」



「いえ…怪我したのもあたしを庇ったから「ソレ以上言っちゃダメだから」



あたしが言い終わる前に冬矢が人差し指であたしね口を塞いだ



「この怪我は俺が自分でしたものだから、杏は気にしないで」


ねっ、と笑顔で言われあたしは何も言えなくなった


< 273 / 392 >

この作品をシェア

pagetop