Apricot tea
あたしは冬矢の髪を洗った
見た目通り冬矢の髪はサラサラで気持ちいい
最初は緊張していたものの段々楽しくなってきた
「流しますね」
「うん」
熱さを確認してから髪の毛の泡を落としていく
次に体を洗うためスポンジを泡立て冬矢の背中を洗う
やっぱり男の人の背中は大きいなと改めて感じた
「前は自分で洗えますか?」
「うん、大丈夫。ありがとう杏」
「いえ…怪我したのもあたしを庇ったから「ソレ以上言っちゃダメだから」
あたしが言い終わる前に冬矢が人差し指であたしね口を塞いだ
「この怪我は俺が自分でしたものだから、杏は気にしないで」
ねっ、と笑顔で言われあたしは何も言えなくなった