Apricot tea


「ごめんっ!」


「あ、その…こちらこそすいません…」


あたし…何か悪いことしたっけ…?


小さな頭で考えても何も思い付かない…



「杏は悪くないから…俺さっきので嬉しくて」



冬矢は自分の頭の後ろを掻きながら言った


嬉しいってあたし…なに言ったっけ?




首を傾げていると冬矢はあたしの手を自分の手で包み込みふんわり笑い


「さっき杏が言った言葉で赤くなっただけ」


と言ってあたしの口を塞いだ


あたしは一瞬の事で何が起こったのかすぐに理解出来なかった



< 303 / 392 >

この作品をシェア

pagetop