Apricot tea


リビングに向かうとコーヒーのいい香りが鼻をくすぐる


「杏」


声のする方に目を向けると冬矢が椅子に座っていた



「お腹空いてる?」

グゥ----

返事の代わりにあたしのお腹が鳴った



「クスッ」


冬矢に聞かれてしまった……



「笑わないでよっ!」


「ごめんっ…杏のお腹は素直だなぁと思って」


笑いながら謝っても意味ない気が……



「朝ごはん食パンしかないけどいい?」

「うん」



テーブルには焼きたての食パンが置いてあった


< 337 / 392 >

この作品をシェア

pagetop