Apricot tea
「ちょっと待ってて」
冬矢が立ち上がりリビングを出ていった
なんだろ?
少しして冬矢はリビングに来た
そしてあたしの隣に座る
「杏」
「うん?」
冬矢は無言であたしの手をとり左手の薬指に指輪をはめた
「……これ…」
「予約って事かな?杏は俺の物ってこと」
あたしは恥ずかしさと嬉しさが混ざりあい涙が溢れてきた
零れる寸前に冬矢が涙を指ですくう
「これからもずっと一緒にいてくれる?」
「うんっ!あたしを放さないで下さいねっ?」