Apricot tea


「じゃっあたしは帰りますかーじゃあね~」


「ちょっ咲!?」


いきなり帰らなくたって…



「杏」

「きゃっ!」


びっくりして肩を震わせるとクスッと笑う声がした



「部長…そんな笑わなくたって…」


「ごめんね…びっくりする杏が可愛くて。じゃあ行こうか」

さりげなくエスコートする冬矢にストップをかける



「あたし着替えてくるので待っててくれますか?」


「わかった、エレベーターの前で待ってるね」


冬矢はそう言い頬にキスしてきた



あたしは顔を真っ赤にしながら社内を飛び出した


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