Apricot tea
「大丈夫だった?」
そう言ってあたしに手を差しのべる部長の手をとった
「あ…りがとう…ござい…ます」
「こんなとこで一人でいるなんて駄目だよ?なんか理由はあると思うけど…」
部長が優しくあたしの目元に触れた
泣いてたの解るよね…
「タクシーで帰れるよね?」
部長が駅に向かって歩き出した
あたしはおもわず部長のシャツを掴んでいた
「どうしたの?」
部長は不安げに覗き込んできた
「帰りたくないです…」