Apricot tea
会社を出ると目の前に黒塗りのでかい車が停めてあった
まぁあたしには関係ないけど…
そう言って横を通りすぎようとしたときいきなり車のドアが開いた
出てきたのは
「藤宮さん……」
「こんばんは、栗宮杏さん」
藤宮さんがニッコリ笑った
その笑顔には絶対裏がある…あたしはそう感じた
「こんばんは…部長ならまだ社内にいますよ…」
「いいえ、今日は貴方に用があるの。付き合ってくれるかしら?」