秘密の恋愛レッスン
「服!着るから・・・あっち向いてて?」
「・・・ん。ってか見たし良くね?」
「だ、だめ!」
ブツブツ文句を言いながらだけどちゃんと後ろを向いててくれる。
「あれ・・・?」
手が震えててなかなかボタンを留められない。
「どうした?」
くるっと振り返って傍に寄ってきた。
「俺がやるから。嫌だったら目ぇ瞑っとけよ?」
「うん・・・」
和弥は優しいね?
こんな私を幻滅せずにちゃんと目を見て話してくれる。
「・・・できた」
「ありがとう」
目を開けるとブラウスはきっちり留められていた。
「ってか、ごめんな?」
「なにが?」
私が全て服を着終わった後に和弥が声をかけた。
「俺が、由美を置いていかずに傍にいてたらこんなことに・・・」
「私がついていっちゃったから・・・和弥は悪くないよ?」
「ってか、危なそうなのになんでついていったの?」
「和弥を見かけて、和弥の友達って・・・」
「んなワケあるか!!あんなチャラチャラしたダチなんていねぇよ!」
「そ、そうなの・・・?」