秘密の恋愛レッスン

「食べたら、眠くなっちゃった…」
「じゃぁ寝るか」
「和弥、和室に布団敷くから」
「は…?お前の部屋で寝るに決まってんだろ?」
「えっ!?」

一緒に!?
ドキドキして寝れないよ…

「何か、不満でも?」
「いえ…ありません…」

そんな、断れるわけないじゃん。

「じゃぁ、布団引くからちょっと待ってて」

そう言って、私の部屋がある2階へと上がろうとした。

「病人は寝てろって言ったろ?」

がしっと私の腕を掴んだ。

「でも…」

お客様だしね…?
私がやらなきゃ。

「とにかく寝てろ」
「うん」

何を言っても、ムダな気がして素直に従った。

和弥はトントンと、軽々しく階段を上がっていく。

< 42 / 141 >

この作品をシェア

pagetop