秘密の恋愛レッスン
「食べたら、眠くなっちゃった…」
「じゃぁ寝るか」
「和弥、和室に布団敷くから」
「は…?お前の部屋で寝るに決まってんだろ?」
「えっ!?」
一緒に!?
ドキドキして寝れないよ…
「何か、不満でも?」
「いえ…ありません…」
そんな、断れるわけないじゃん。
「じゃぁ、布団引くからちょっと待ってて」
そう言って、私の部屋がある2階へと上がろうとした。
「病人は寝てろって言ったろ?」
がしっと私の腕を掴んだ。
「でも…」
お客様だしね…?
私がやらなきゃ。
「とにかく寝てろ」
「うん」
何を言っても、ムダな気がして素直に従った。
和弥はトントンと、軽々しく階段を上がっていく。