極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
第四章―悩む乙女に運命の悪戯―
嵐の前の静けさ
―――あれから3ヶ月。
平穏な毎日が続き、夏休みも中旬。
私と夏輝も順調な付き合いをし、喧嘩もなく、もうすぐで3ヶ月の記念日を迎える。
変わった事と言えば、ずっと決まってなかった【氷龍】の6代目副総長に、代理ではあるが、拓馬がなった。
珠樹が居るんだけど、副だけは男という決まりがある。
強い女が総長だったとしても、いざとなった時に頼りになるのは、男だから。
私は特攻服に着替え、「暑い」と言う理由で、たまり場ではなく、リビングで私を待つ珠樹を迎えに行った。
ソファーでマギーとイチャイチャして居て、変態親父と変態母親が刺激を受けまいと、わざとらしく、仕事の話をしている。