極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
雄「おかえり」



愛「ただーいま!」



私が2人に駆け寄ると、夏輝が煙草を足で踏み消し、私の頭を撫でる。

兄貴に「乗れ」と言われ、私は夏輝と後部座席に乗り込んだ。



雄「どこ行く?」



愛「夏輝に任す!」



雄「中華なわけなー…」



兄貴は頭の中でいくつかの候補を浮かべたのか、 「どっちにしようかなー」と、迷いながら進む。

最終的には、老舗の、よく行くお店に来た。

個室に通され、スペシャルコースセットを注文し、私は先に来たオレンジジュースを一口。

すると、襖を1枚、隔てた隣の部屋から、聞いた事のあるような声がして来た。
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