極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
兄貴と夏輝は気付いてないっぽいけど…。

私は兄貴の隣に移り、唇に人差し指を当て、“喋るな”と促す。

襖を数ミリだけを慎重に開ける。

そこには、誰かと会食する優奈さん。

私はキッと夏輝に振り返る。

…こいつぅー…。

夏輝は“気付いてない”ではなく、“気付いてないふり”をしてたんだ。

私は夏輝に拳骨を食らわせて座り、いつの間にか届いてた唐揚げを頬張る。

夏輝は「許せ;;」と、私にシュウマイを食べさせてくれた。



愛「うぅー…っ」



そんなんで許してしまう私は、初なんだろうか?

それとも、単純?

…まさか……馬鹿?;;
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