極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
日本の大学院に通い、いつ夏輝に会いに行こうかと迷ってた時、白石拓馬が現れた。

大学院のカフェに2人で入ると、拓馬は何か資料を出した。

私の事が書かれた資料だった。

―拓馬「木下夏輝が働く氷野米組の若頭が、貴方の所在を前に調べてたみたいです。貴方、夏輝君に会いたくないですか?」

こんな上手い話を信じるのは嫌だったけど、夏輝の会いたい気持ちに勝るモノはなかった。

―優「会いたいわよ。今すぐにでも、会いたいわね」

私がそう言うと、拓馬は“交換条件”を持ち掛けて来た。

―拓馬「夏輝君は今、幼なじみの氷野米愛理華と、結婚を前提に付き合ってます」

…“結婚を前提”…?

私はスカートの裾を握った。
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