極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
ーーバンッ

しかし、資料室は無人。

すれ違う組員たちに確かめても、「母屋では?」と言われる。

私は家に入り、自室に荷物を置き、夏輝の部屋へ。

でも、やっぱり居ない。

私は兄貴の部屋に入る。

兄貴はベッドで爆睡中。



愛「起ーきーろー!!」



ーードンッ

私は兄貴のお腹にダイブ。



雄「――グハッ!;;」



兄貴は苦しみながら起きた。

「夏輝は?」と訊きながら降りると、兄貴は「知らないけど」と返す。

木下家に電話も繋けてくれたけれど、行方は知れず。

電話も…繋がらなくなった。
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