極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
私はリビングのソファーに座り、携帯を握って居る。

父親は「まだ19時だろ」と、暢気にご飯を食べて居る。

確かに夏輝は大人だから、遅くまで出掛けるかも知れない。

かと言って、今まで連絡もなしに、居なくなる事も、遅くなる事もなかった。

私は時計を見るも、まだ5分しか経ってない。

落胆する私に、母親がカフェオレを出してくれた。

私はカフェオレを飲みながら、気持ちを落ち着かせる。

…夏輝…帰って来る…?

私はみんなに隠すように顔をクッションにパフっと埋め、涙を堪えた。

…夏輝…夏輝…っ…。
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