極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
ーー♪〜♪〜♪

クッションもビタビタになって来た時、私の携帯が鳴った。

携帯を開くと、“公衆電話”。

私は夏輝だと思い、急いで電話に出た。



拓馬『…拓馬だけど…』



しかし、相手は拓馬で、私は電話を切ろうとした。

でも、拓馬は『ごめん』と、電話越しに謝って来た。



愛「何が“ごめん”なの?」



拓馬『夏輝君を…追い詰めた…』



…“追い詰めた”…?

拓馬は何を言ってるの?

私の手から、携帯がすり抜けてしまった。

部屋からやっと出て来て、リビングへと現れた兄貴が電話を拾った。
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