極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
―雄也 SIDE―



雄「ぶはっ!!(笑)」



愛理華が病室を出て行った瞬間、俺は吹き出した。



紫「何がおかしいんだ」



…“何がおかしい”って!

愛理しか居ないだろ。

俺でもなかなか逆らえない紫音君に、あいつはズバリと“馬鹿”と言った。

夏輝は口元を右手で押さえながら、笑いを堪えてる。

愛理が言った事は、俺と夏輝的には、正論だと思う。

俺は笑い過ぎて痛む腹を押さえ、呼吸を落ち着かせながら、紫音君を見た。

紫音君はよっぽどムカついてるのか、眉間にシワを寄せて居る。



雄「はぁー…。さすが、愛理。
な?夏輝」



夏「本当にな(笑)」



俺は夏輝と笑い合う。

優奈の表情が曇ろうが、俺には関係ない。
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