極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
夏母「肉じゃがにしたの。
沢山あるから、じゃんじゃん食べてね?」
愛「ありがとー!」
夕方、夏輝の実家に来た。
昼前の兄貴のメールには、理由は書いてなかったけど、ここへ来るように。
私はおばさんに渡された、左手にピンクの茶碗を持ちながら、箸を進める。
洋食の多い我が家と違い、ここは和食がメイン。
私は味のよく染み込んだジャガイモを頬張った。
美味しいけど、胸騒ぎがして、食欲が減った。
食べ終えた後は、夏輝に買った、シャツの値札を取る。
白と黒の2枚。
私はギュッと抱き締める。
夏輝が着てくれる日、来るよね?