極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
涙に滲んだ手紙
翌日、私は家に帰って来た。
父母「おかえり!段差に気を付けるのよ!」
ハイテンションで迎えられ、私と夏輝は、口を開けて固まる。
すると、後ろから車を車庫に入れ終えた兄貴が来た。
雄「じぃじもばぁばも、妊婦さんのお邪魔ですよー?」
兄貴は靴を脱ぐと、2人を退ける。
しかし、こんなんで大人しく済む親ではない。
父母「うっせぇ叔父ちゃん!!」
雄「じぃじもばぁばもふざけんな――ッ!!」
兄貴と3人で言い合いを始めた。
私は今朝、おばさんが持って来てくれた夏輝に買った服が入った袋を抱えながら、夏輝とエレベーターに乗り込み、部屋に逃げて来た。